学習会

造形教育センター331期 10月夜の学習会「夜も造形遊び」報告

10月の夜の学習会は「ユーモア」をテーマに行われました。

造形教育センター役員の中でも,学校の中にはユーモアがないと思っている,ユーモアがたくさんあると考えているなど,人によって違う感じ方をしていました。ユーモアについて考えることは一筋縄ではいかないことですが,子供を知るためにはとても大事なことではないでしょうか。

野田先生は,授業の中でユーモアを仕掛ける視点を大切にしているそうです。その視点から生まれた映像作品などを紹介してくださり,ウィットを利かせた授業展開を話していただきました。

湯瀬先生はレタリングの実践について話してくれました。漫画の一コマを鑑賞して,フォントをデザインする活動で,学ぶ必然性をもつためにユーモアを活かしていました。

椎橋先生は自分の仕事をユーモアに出会う瞬間をとらえることと考えているとのことでした。そして,日常的なことからズレが起き,そこで視点がずれた時にユーモアが生じるという話でした。

今回ゲストとしてお迎えした北澤先生は,長く行ってきたユーモアの研究についてお話をしてくれました。ユーモアの理解と新しい意味を創造する喜びとのつながりについて,大きな示唆をいただきました。北澤先生はユーモアのプロセスの中にある探索的な思考が魅力的であり,コード化することに専心せず,意図的にずれることなども大切であると話していました。

ユーモアを活用して授業を行うことも必要であり,また,ユーモアは子供の活動の中に現象として立ち現れています。それを教師である自分たちも共に楽しむことが子供の視点に立つこととして大切なのだと感じました。

(文責 守屋)