◆3月6日(土) 東京学芸大学竹早小学校


・「日頃の実践から」 相模女子大学小学部 真辺英二先生

 平成16年3月6日(土)東京学芸大学竹早小学校を会場に3月の月例研究会が開かれました。本年度の研究テーマ「つくる子どもたち」に対して、まず、相模女子大学小学部の真辺英二先生より、「日頃の実践から」ということで講演していただきました。
 「ものを作る」のに避けて通れないのが道具。ナイフの使い方の指導を、題材を工夫し、楽しみながら作品化する実践の紹介がありました。そして、作って遊 ぶ楽しさを味あわせる実践や、流木を恐竜の化石にみたてた絵画指導「昔、学校にもこんな恐竜がいたんだよ!」など、子どもたちの意欲を引き出し、感性を十 分に育てることに時間をかけた指導法を紹介していただきました。その総決算ともいえる「フリープラン」の授業。それぞれの子どもたちが、作品の企画から完 成まで自分自身で作り上げていくというカリュキュラムの発表の中に、先生の造形活動を通して育てたい「つくる子どもたち」の答えがあるように思えました。

研究会写真
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「かたぐるまの会の実践から」 国分寺市立第六小学校 金子光雄先生
かたぐるまの会 田村文男氏 

  国分寺市立第六小学校からは、図工専科の金子光雄先生と「かたぐるまの会」の田村文男氏が、とてもユニークな活動の報告をしてくだ さいました。「大人も面白くないと子どもも面白くない。」をモットーとする「かたぐるまの会」は、大人も子供と一緒になり夢中になって遊ぶ会です。もとも と学童から発展した会だそうで、PTAとも違う、学校行事でもない、活動的なお父さんたちが集まっていろいろな催しを企画・運営します。それでいて、学校 をも地域をも巻き込んで活動させています。本物の竹で竹馬を作り、作るところから乗れるようになるまで挑戦したり、夏祭りをひらいたり、こまやベーごまを 回してみたり、子どもはもちろん大人も夢中になってしまうものばかりです。
 この会のおもしろいところは、まったくの有志が集まって活動していること。子供達も含め、やりたいものだけが集まること。だから、参加者が生き生きと、 決してやらされているのではなく、主体的に活動している様子が、発表者のことばから伝わってきました。参加者も地域の人々1000人をも数えるそうです。 また、学校側の理解もすばらしく、校長先生も一緒になってこまを回していました。
 金子先生と田村氏の二人の絶妙のトークに、あっという間の2時間を越える発表でした。

研究会写真
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