10月月例研究会
◆10月15日(土) お茶の水女子大学附属小学校

役員の顔ぶれが一新された造形教育センターの月例研究会が、10月15日(土)午後3時よりお茶の水女子大学附属小学校で開催されました。講師はセ ンターの仲間でもある北海道教育大学 旭川校助教授大泉義一先生にお願いしました。先生はセンターの研究部長等、役員として活躍され、1996~97年には「デザイン教育」について、夏の研究 大会等で発表しています。今回は「子どものデザイン,再び」をテーマに、先生が継続的に研究されているデザイン教育についてお話し頂きました。
 講演では、1996~1997の研究紹介や、<カタビンゴ>という実践を参観者全員で楽しんだり、<日本の初等デザイン教育の黎明期における「子どもの デザイン」概念の検討>として、初等デザイン教育黎明期の概観から「子どものデザイン」についてその概念を抽出、分析についての研究発表がありました。ま た、間所春の文献比較として、間所春が1955年に出版した「こどものための構成教育」と1963年に出版した「こどもの眼とデザイン」の2冊について、 目次の比較や間所春の著名な実践である「まよいみち」の取り上げ位置の違い等、その2冊の間に顕著な違いから、著者の心境の変化や時代背景などに思いをめ ぐらせた研究など、興味深い話を伺うことが出来ました。
 新しい研究テーマを模索している新研究部や、若いセンターのスタッフにとって大変意義のある勉強会となっただけでなく、造形教育にかかわる参加者にも、今後の研究活動に対する示唆に富んだ会となったのではないでしょうか。

 参加者は30名を超え、会員の他にデザイン教育について研究している学生や、はるばる岡山支部からの参加者等、熱気のある月例会となりました。みなさんお疲れさま。