12月月例研究会

◆12月17日(土) ベニーレ・ベニーレ

◆ 講師 杉浦幸子氏

◆「ギャラリーリテラシーを育む ーアートや美術館を利用してー

1年間を締めくくる12月の月例研究会が、12月17日(土)午後三時より原宿明治通りのベニーレベニーレにて開催されました。講師はギャラリーエデュケーターの杉浦幸子氏にお願いしました。
 講演では、杉浦氏の自己紹介に始まり、海外から戻られて学芸員ではなくフリーランスの教育活動をされてこられた事を、ペンギンクラブなどのワークショッ プを例に話をして頂きました。そして海外の美術館、博物館を例にとり、自己学習の場としての美術館の可能性、或いは日本の美術館のそういったものの必要性 を教えて頂きました。
 美術館と学校とがお互いの役割や特性を生かした上で共に歩み寄る事が、こども達のギャラリー・リテラシーの獲得を促進させる上での課題ではないかと感じ ました。今回の講演はセルフ・エデュケーション的な学びを研究する我々にとって何かを掴んだ有意義な内容であったと思います。
 クリスマスの音楽が流れる温かな雰囲気の中、30名を越える参加者が杉浦氏の話を聞き、質問をし、語り合えた研究会は、刺激のある「もの」「ひと」 「ば」であったのではないでしょうか。師走の忙しいなか、わざわざ来て頂いた杉浦幸子氏には深く感謝したいと思います。