3月月例研究会

 

◆3月3日(土) 目白会館

◆発表者
 ○楠田玲子・辰巳 豊・郡司明子(お茶の水女子大学附属小学校)
 ○森 玄太・紺野瑠美(お茶の水女子大学附属中学校)

◆「連携教育 ーコミュニケーションするうアートー」

辰巳委員長2年目(252期)、今回の月例研究会は、2月22日・23日に行われた公開研究会:お茶の水女子大学付属学校の連携教育「コミュニケーション するうアート」についてセンターの役員でもある先生方からそれらの実践について紹介していただき、それを基に意見を交えました。

【実践発表】
<楠田玲子先生>
 四人で折り返した一枚の紙に想像画を描き、皆で見せ合う
 「ふしぎ おどろき ものがたり」(小学校二年生)
<辰巳 豊先生>
 四つ折りにした紙に色、緑、オノマトペ、データの四種類の方法で自分らしさを表す「自分らしさを表現する」(小学校三年生)
<郡司明子先生>
 心臓の鼓動を聴診器で聞き、リズムをドローイングで表す
 「ハートビート・ドローイング」(小学校四年生)
<森 玄太先生>
 中学生が幼児のためのお絵かき用紙を作る「材料宅配便」
<紺野瑠美先生と辰巳豊先生>
 小学生と中学生が匿名で絵日記を交換しあう「アート連絡帳」

 

発表には、実際の作品や写真などがたくさん用意され、子どもたちの活動の様子を具体的な形で感じ取る事ができました。研究テーマの柱となっているのが「コミュニケーション」、センターのセルフエデュケーション研究でも話題になったテーマです。
 実践はどれも独創的なアイデアにあふれた題材で、参加者から「実践の参考にしてみたい」という声が聞かれたように、これからの授業作りのヒントになるものが数多く紹介されました。

 

休憩を挟み、先の発表に対し参加者の中から様々な質問や意見が出ました。話題はお茶の水女子大学附属小学校の「アート」という呼称について「図画工作」 「造形教育」「美術教育」などとどう違うのか?といった質問から始まり、コミュニケーションについて、「何故今、コミュニケーションなのか」、「携帯や メールなどのツールでコミュニケーションする今の子どもたち」などに移り、熱い議論になりました。 
 今の社会背景を見つめながら、「コミュニケーション」「造形教育」「デザイン教育」などをキーワードにした造形教育センターのこれからの方向性や課題が浮き彫りにされた実りある研究会となりました。

 センターの会員だけでなく、大学生や一般の参加者など、40名近くの参加者が集まっての月例研究会となりました。
 会場:目白会館
今回、連携教育を提案発表して頂いた
お茶の水女子大附属小学校・中学校の先生方
参加者が手にしているのは、小学生と中学生による「アートれんらくちょう」、どんなやりとりなのか興味深く拝見しました。
月例研究会の後、目黒美術館で開催されている「アートピクニック」を見学しました。