5月月例研究会

◆ 5月20日(土) お茶の水女子大学附属小学校

◆ 講師 ○高浦 浩氏    ○佐々木 孝氏

◆「先輩に学ぶ

 

5月20日(土)、お茶の水女子付属小学校で月例研究会が開催されました。
今回は「先輩に学ぶ」と題し、センターの元役員でもあり、鳥取大学で教鞭を執られていた高浦浩氏、第18代委員長である佐々木孝氏を講師にお招きしてお話をうかがいました。

高浦氏は長年の研究(同一モデルの人物表現、人の感動体験)から人物表現では、手直しをさせる事や教師の適切な助言の重要性をお話して 頂きました。また、人の感動体験について、子どもが感動する対象、条件や特徴の膨大な調査データをもとに紹介して頂き、美に対する観察力、そして形成力は デザインをする上で非常に大事な要素であると教えて頂きました。

佐々木孝氏はデザインの基礎能力とその指導を中心に発表されました。デザイン学習の際に、生活感やリアリティに目を向ける事を学習を通して子どもに認識させる事が重要だと教えて頂きました。
「基礎的なデザイン教育の中で習得した技術の上に初めて子どもの個性が出てくる」というお言葉は、発展的なデザイン教育を研究をしようとしている我々にとって再認識しなければならないものではないかと改めて感じました。

両先生の長年に渡る研究や実践で築いてこられた子どもの姿が見える具体的なお話に、我々はぐっと引きつけられ、学ぶことの多い研究会となりました。お二人が研究会の大先輩でもあることから、終始和やかな雰囲気の中で会が進行しました。

お忙しい中、貴重なお話を聞かせて頂いた両先生に大いに感謝したいと思います。