5月月例研究会

◆平成22年5月22日(土) 午後3時~5時 
◆お茶の水女子大学附属中学校 美術室

造形教育センター5月の月例研究会が、お茶の水女子大学附属中学校で開催されました。
 3人の先生方より発表がありました。

村石先生『~つなげてひろげて~』
2枚の写真を画面の中に配置し、それをきっかけに描き進めるという課題『つなげてひろげて~』では、子どもたちが細かいところまで描き込み「難しいけど楽 しい。」と好評だったそうです。実践発表の中では、作品からだけでは見えない子どもの感情、心の声にも注目し、そこから気づいた子どもたちの内面の変化、 先生と子どもとの関係作りについても語られ、内なるものをどのように引き出し、つくる喜びとしていくのか大変参考になる内容でした。

夏目先生『美術で発信 町を元気にしよう!地域貢献プロジェクト』
美術の授業で身につけたもの、培ったものを社会の中に一般化できないか、ということから考えた地域交流プロジェクトの実践を数多く発表してくださいまし た。「似顔絵プロジェクト」や「壁画プロジェクト」など、子どもたちの主体的な願い、夢が形になっていく裏では、地域との親交を深め、交渉していく教師の 情熱と力量が不可欠でありました。授業の中のことを広げる、社会連携の事業として大変参考になりました。

瀬崎先生『トランスパーソナル・セルフヘルプグループ』
今回は、「サンド・ヒーリング・アンド・リトリート」(砂を使って、心を癒し、本来の自分を取り戻すワーク)に4人が実際に体験させていただきました。心 地よい時間の流れの中で、それぞれが砂との関わりを楽しみ、それを分かち合う体験は心の癒しになるとともに自分を再確認できる場でありました。アートセラ ピストとしての実践ですが、素材や人との関わりは、美術教育現場においても共通することが多く、いろいろな場面で応用できそうでした。