第70回夏の研究大会は研究テーマである「モノとぶつかる価値」の総括の大会でもありました。大会の開始は秋山研究部長の理論提案から始まりました。
1日目の午前は,「不揃いの木を組む」という演題で,宮大工である小川三夫氏にご講演をいただきました。小川氏の多くの仕事を映像とエピソードを交え,紹介していただきました。そこから我々は,長年の経験が為せる多くの美技を感じることになりました。また,職人の方たちが寝食を共にして生活をすることで,語らずとも分かり合える関係性が構築されることと,それがモノづくりの場面でも生かされていくということを知りました。
2日目は,ファビアーニ美樹子氏に「社会とつながるアートの力」という演題でお話をしていただきました。フランスと日本の美術教育の政策の違いや,美樹子氏から見た日本の現状などは,1日目の内容とも関連する問題が垣間見えました。海外から学ぶべきことはまだまだ多く,我々の知らないことも当然山のようにあります。センターも積極的に海外の造形教育の情報を取り入れ,日本の教育に貢献をしています。それは今も昔も変わらないことであるとも感じました。
そして,センターはまた次の10年間に向けて歩み始めます。


