月例研究会

351期 12月月例研究会報告

12月21日(日)、東京学芸大学附属竹早中学校の美術室で、造形教育センター351期の12月月例研究会が開催されました。年末の慌ただしい時期にもかかわらず多くの参加者が集まり、会場は熱気に包まれ,寒さも感じられず汗ばむぐらいでした。
造形教育センターは2年ごとに役員が交代します。今回の月研は、杉坂新委員長の挨拶からスタートしました。続いて新役員の紹介が行われ、さらに歴代委員長会の委員長に就任された小林貴史先生からも挨拶があり、新体制での歩みが動き出しました。
今期の研究を牽引する橋本研究部長からは、理論提案が示されました。今期の研究テーマは、「子どもが“世界”をつくるとき」。橋本先生の実践紹介とともに、これから2年間の研究構想が共有され、参加者が共通の問いをもつ時間となりました。橋本先生が描かれた青写真とフロアとの対話からは、幼児期・児童期にとどまらず、幅広い年代の造形教育へ視野を広げていく可能性も示されました。
そして今回の講師は、画家・映像作家で多摩美術大学教授の石田尚志先生。東京都現代美術館をはじめ、国内外のさまざまな美術館や芸術祭で作品を発表されている作家です。
大学で教鞭もとられていることもあり、語りは明快で、鮮明なビジョンが立ち上がる具体的なお話が印象的でした。石田先生の「子どもの頃の作品」も紹介され、表現の原点に触れる貴重な機会となりました。「象徴としての窓」「映画の大半は恐怖」「無いものをどう表すか」など、語られるエピソードの一つひとつが強く心に残りました。橋本先生の理論とも共鳴する場面があり、「世界をつくる」とはどういうことかを、具体的に感じ取れる「とき」でした。
351期は、幼児教育・学校教育の先生方に限らず、造形教育に関わる多様な立場の人たちが交わりながら、参加者全員で知見を広げていく期になりそうです。