夏の研究大会2日目はアイスブレイクワークショップから始まりました。ここで誰もが想像していなかった,氷を崩してかき氷を食べるという意味でのアイスブレイクが始まりました。手のひらに直接氷を乗せて食べるかき氷はとても冷たく,おいしくいただきました。触覚や味覚などの感覚を働かせるワークショップになりました。
国際交流委員会の報告は矢加部咲氏によるお話がありました。矢加部氏は国際協力として海外の美術教育に携わっており,今回は東ティモールとカンボジアでの経験をお話してくれました。お話にはいくつも印象に残ることはありますが,カンボジアでは算数などの教科が重要視され,美術や音楽などの文化に関わる教科があまり行われていないということで,このままでは文化の継承する若い人が育たないのではないかという話がありました。このような問題を他の国のことだと考えず,自分たちの国ではどうなのかと考えることが大切であると思い,日々の授業実践に思いを強くしていきました。
この後二日間のリフレクションを行い,夏の研究大会は閉会しました。これまで行ってきた「社会とつながる子供のデザイン」についての研究は,最後まで多くのキーワードが生まれ,考えなければならないことが増えていったと思います。今後造形教育センターのテーマは,次期に向けて変わっていくと思いますが,この研究もこれまでの道筋の一つとなりセンターの次の研究に活かされるでしょう。(文責 守屋 建)