月例研究会

造形教育センター332期 4月月例研究会 報告

4月23日(日)、332期4月の月例研究会が東京学芸大学附属竹早小学校で行われました。

 第1部では役員の実践発表として川崎市総合科学高等学校の実践事例を野田洋和先生、共同授業者の宮川拓先生にご発表いただきました。第2部は、新渡戸文化学園の山内佑輔先生にご登壇頂きました。

 第1部では、二人が総合科学高等学校デザイン科で実施された、行政や地域の企業とコラボレーションをした授業を紹介してくれました。発表の中で、特に活発な意見交流がなされたことは、「夢見ヶ崎動物公園 動物舎サインのデザイン」についてであったと思います。川崎市建設緑政局や地域コミュニティー(ゆめみらい交流会)などの方々の要望や願いから、授業者はどのように授業を立ち上げてきたか、社会の意見や要望が生徒の活動や作品にどのように生かされていたのか、実際のやり取りを踏まえて発表をしてくれました。

 第2部ではVIVISTOP NITOBEの活動をご紹介頂きました。山内先生は新渡戸文化学園の教諭としてご勤務されながら、VIVISTOP NITOBEのチーフクルーをされています。  

 VIVISTOPは株式会社VIVITAが世界に展開するクリエイティブラーニングスペースであり、VIVISTOP NITOBEは学校内に設置された世界で唯一のVIVISTOPです。その唯一無二の場であるVIVISTOP NITOBEにおいて、山内先生がどのような役割を担っているのか(担ってきたのか)をお示しくださいました。

 VIVISTOP NITOBEは新渡戸文化学園の生徒だけではなく、会員メンバー(VIVINAUT)や企業の方、アーティスト、デザイナー、学生など様々な方々が集う空間です。「したいこと」「やりたいこと」が実現するように、人と人とをファシリテートし、共創する役割を山内先生は担っているのだとご発表を通して実感しました。

 第1部、第2部共に反響を頂き、発表の後に行われた会場参観者・リモート参加者による話し合いは熱を帯び、大いに盛り上がりました。会全体を通して、332期に掲げているテーマ「社会とつながる子供のデザイン」について考察するための実り多き月例研究会となりました。

(文責 湯瀬)